め82・め83・め小01

山を切り開いて造成されたゆりのき台団地。
ゆりのき台の中央部を貫く、ゆりのき通りを下るKR。
2015.01.07 ― 西田中橋 
Photo : 中山快速
運行状況運行会社ページ開設最終改訂執筆者
運行中京王バス南2019/02/262023/10/02中山快速

沿革

系統年月日概要
め821996.4.4め82「めじろ台駅~和田~ゆりのき台(※)」を開設
※ 現・ゆりのき通り
め822004.10.1ゆりのき通り(※)~ゆりのき台を延伸
※旧・ゆりのき台
め832015.4.1め83「めじろ台駅→椚田北→ゆりのき台」を開設
め小012020.2.22め小01「めじろ台駅~長久保公園~ゆりのき台」を開設

め82系統

 め82「めじろ台駅~和田~ゆりのき台」は、1996(平成8)年4月4日に開設された路線である。
 館町の東部に山を切り開いて造成された「ゆりのき台団地」へのアクセス路線であり、特急停車駅である京王高尾線めじろ台駅を始発として利便性が図られている。
 八81系統の入出庫を兼ねていることから、平日の始発は朝5時台、終発は23時台と、深夜バスこそ設定されていないが充実している。

現在の表示。南大沢時代は左3ヶ所を使っていた。
2014.04.14―めじろ台駅
Photo : 中山快速

め83系統

 め83「めじろ台駅~椚田北~ゆりのき台」は、2015(平成27)年4月1日に開設された路線である。
 開設された理由としては、推察ではあるが和田までの区間において八81で輸送力が十分であること、同系統への誤乗防止、学生輸送、運行経路のショートカットによる遅延の防止が挙げられる。
 途中の大巻観音・館事務所付近にはトヨタ自動車大学校や椚田中学校があり、めじろ台駅バス停に掲出されている路線図を見る限り、学生輸送も視野に入れた路線開設であったとも考えられる。

め83は短い路線ながら5枠全てを使い案内している
2015.04.03―めじろ台駅
Photo : 中山快速
誤乗防止のため加えられた「椚田北」の表示
2014.04.14―めじろ台駅
Photo : 中山快速

め小01系統

 め小01系統は、2020(令和2)年2月22日に開設された路線である。めじろ台駅とゆりのき台を結ぶ路線であり、従来ゆりのき台線として運行されているめ82系統に対し、ゆりのき台団地での輸送に重点を置いた路線となっている。後述するが運行形態が他路線と異なり、「nearくる」という愛称も付されている。
 団地内にはガードレール等に金属板を固定したバス停とその路面標示が整備された。また、同改正では本路線開設に伴い、日中におけるめ82系統の減便が行われている。

担当営業所・延伸

 め82系統は開設当初、京王電鉄バス八王子営業所の管轄であったが、2004(平成16)年6月20日に京王バス南・南大沢営業所に移管され、2014年(平成26)4月14日に同・寺田支所(現・高尾営業所)に三度移管され現在に至る。車両は八81系統の間合いや入出庫も兼ねることから同路線と共用の中型車、中型長尺車の使用がメインである。め小01系統については、開設に合わせて1台のハイエースコミューターが新製配置(同年4月頃に1台追加新製)され、専用車両として使用されている。

 また、最初は団地の北寄り(現在のゆりのき通りバス停)に折返場があったが、団地が南側へ発展してきたことから2004(平成16)年10月1日に現在の折返場に終点が移された。同時に、旧「ゆりのき台」から「ゆりのき通り」への改称、中央公園バス停の新設が行われた。

 め83系統、め小01系統はともに高尾営業所(旧寺田支所)開設後の新設である。め小01系統については、2021(令和3)年2月22日にゆりのき台団地に隣接する館町団地への乗り入れも開始し、新たに2ヶ所のバス停が設置された。これまでバス路線が通じていなかった館町団地にもバス路線が開通したこととなる。

T30808が充当する光景
2016.01.18―西田中橋~ゆりのき通り
Photo:中山快速

運行経路

 八81と同じく、めじろ台駅の1番乗り場から発着している。め82系統は、途中和田まで八81系統と同じルートを通り、北野街道のゆりのき台団地入口交差点から進路を南に変え、坂を登ると団地に入っていく。団地内には3つのバス停があり、団地の南端部分に折返場がある。

 め83系統は、め82とは異なり、めじろ台駅から西56系統などと同様にグリーンヒル通りを経由する。椚田バス停の手前にある山王坂交差点で北野街道へと曲がり、和田の手前にあるゆりのき台団地入口交差点よりゆりのき通りを経由してゆりのき台に至る。

 なおこの運行経路は、本路線開設前の2014年2月の積雪で、め82が迂回運行となった際にも使用された。

 め小01系統については、 前述の通りゆりのき台団地住民の輸送に特化しており、「ゆりのき通り」「中央公園」に停車しない代わりに団地内に6ヶ所のバス停が設置(のちに館町団地にも2ヶ所設置)された。また、め82系統と並行する区間に関しても、途中バス停である三田、東京高専前についてはゆりのき台方向への乗降しかできず、めじろ台駅方面への利用はできなくなっているほか、和田、西田中橋に関しては通過となっている。なお、団地内のみの利用は可能となっている。

め小01系統の運行システムについて

 運行コストの削減を名目に、実験的な施策が多数取り込まれている。

 まず、本路線の利用に現金及びシルバーパスが利用できない。これに対し、本路線専用の回数券のほか、各種交通系ICカード、クレジットカード、QRコード決済、d払いなどの携帯キャリア決済による支払い方法に対応している。なお、金額式IC定期券モットクパスの利用による差額精算、障害者割引には対応している。運賃については団地外と団地内間では300円、団地内のみの利用で150円に固定されており、特に団地外への利用については、め82系統の180円~190円に対して割高となる。

 乗車時に乗車人数及び乗降する停留所を乗務員へ申告し、かつ専用タブレットに入力する必要がある。運行は10時台から15時台まで、6往復が運行される。

 路線バスとしては設備が簡易的であり、デマンドバスやコミュニティバスのような要素もない実験的な路線となっており、京王バスの他営業所でも期間限定での試験運行が行われている。本路線が定着することにより、人口減少時代における低コストでのバス運行が可能となるため、今後の動向が注目される路線である。

その他

 ゆりのき台団地を開発したのは国際興業であり、中央公園バス停の上屋を設置したのは京王バス南(当時)ではなく国際興業である。

路線図

【凡例】
・色線……運行経路 ・黒線……旧経路
・赤マーカー……起終点停留所
【備考】
掲載内容は原則1960年代以降のものとし、運行経路(旧経路含む)・廃止停留所・旧停留所名は、判明分のみ掲載しています。また、マーカーや線は、おおよその位置に配置しています。

運行本数

2015(平成27)年9月1日現在

発停留所曜日始発終発回数備考
めじろ台駅平日7:1223:1433
7:438:172め83
土休日7:1223:1433
ゆりのき台平日5:5821:3635
土休日6:2120:4731

2023(令和5)年9月21日現在

発停留所曜日始発終発回数備考
めじろ台駅平日7:0923:1027め82
7:408:172め83
10:4515:456め小01
土休日7:1223:1433め82
10:4515:456め小01
ゆりのき台平日5:5621:4029め82
10:1515:156め小01
土休日6:1620:4725め82
10:1515:156め小01